栄養療法(オーソモレキュラー療法)
栄養療法とは
分子整合栄養医学(Orthomolecule nutrition and medicine)
生体内に正常にあるべき分子(molecule)を至濃度に保つ(ortho)充分量の栄養素(nutrition)を摂取することによって、生体機能が向上し、病態改善が得られる治療法(medicine)。
自らの自然治癒力を高め病気の進行を防ぎ、症状の改善、さらに病気の予防を目的とします。
必要性と目的
薬は対症療法
表面的な症状の消失、あるいは緩和を主目的とする治療法
メリット
- 症状を素早く抑えることができる
- 例外を除き、健康保険の適応
デメリット
- 大なり小なりの副作用がある
- 生体本来の働きを妨げてしまう可能性も
- 根本原因を見逃してしまう可能性も
栄養は根本療法
病気の進行を止めて、自らの力で細胞レベルから整え、機能回復できるようにする治療方法
メリット
- 体に負担が少ない
- 患部だけでなく、体全体をパワフルにできる
- 病気の予防または予測ができる
デメリット
- 改善に時間がかかる場合がある
- 魔法の薬ではない
- 健康保険適用外である
なぜ栄養療法なのか
歯科的トラブルは、口の中だけに原因があって起こっているのではありません。多くは、食事と栄養に起因しています。たとえば次の図のような流れです。
歯科的トラブル(お口の中のトラブル)は食事と栄養不足から
口腔症状(お口の中の症状)と体全体におこる症状は相互に関係しているのです。
自分に必要な栄養素をきちんと知ること
お口の状態は全身の状態を反映します。
健康な歯、歯茎、唾液のためにはタンパク質、ビタミン、ミネラルが大切です。まずは自分に必要な栄養素を知りましょう。当院は、一人ひとりに合わせた栄養サポートをご提案いたします。
以下の症状はありませんか?
- 口内炎が出来やすくありませんか?
- 舌の上が汚れていませんか?
- 口臭が気になりませんか?
- しっかり歯磨きをしているのに虫歯になりませんか?
私に不足なものは?
鉄分の不足
- 歯茎から出血
- 知覚過敏がある
- 顎の関節に違和感や痛みがある
- 歯磨きや型取りの際に嘔吐感がある
- 食べ物が飲み込みにくいことがある
タンパク質の不足
- 唾液量が少なく、口が乾きやすい
- 肉や卵などはあまり食べない
- 野菜中心、ある和食中心である
- 舌がむくんでよく噛んでしまう
- 炭水化物を中心に食べている
亜鉛の不足
- 口臭が気になる
- 下の粘膜が荒れやすい
- 味覚異常がある
- 舌がピリピリするなど違和感がある
- 食べ物が舌に沁みる
- 皮膚にトラブルがある
- 臭覚に異常がある
ビタミンBの不足
- 口内炎ができやすい
- アルコールをよく飲む
- 口角炎ができやすい
- 舌に溝がある
- よく悪夢を見る
- 音に敏感である
- 眩しいのが苦手
上記で一つでも自覚症状を感じた方は当院の歯科医師またはスタッフにご相談ください。
あなたの栄養状態について詳しくご説明・アドバイスいたします。
栄養療法の流れ
チェックリストの記入
現在のお悩みを把握するために事前チェックリストにご記入頂きます
採血と採尿
血液や尿の検査を行って頂きます
治療計画
検査データに基づき医師が作成した、「栄養解析レポート」をご説明致します。栄養解析レポート」に基づき、どうするべきかを説明します。食事指導とサプリメントを提案します。
経過確認
ご希望に応じて3~6ヶ月後に再度検査、栄養状態の確認を行います
栄養解析レポート、サプリメントレポートを発行
ビタミンやタンパク質など栄養素の代謝状況(栄養の摂取・補充作用)を生化学に反映する【血液検査データ】を、医師が詳細に解析することにより、栄養素の過不足状況を導き出します。そして患者様おひとりおひとりの状態に最適な栄養素を、サプリメントによって組み合わせ、ご提案いたします。
薬ではない、栄養素の働きを最大限に活用して最良の健康状態を手にする。それが当院が行うサプリメント外来です。